双極性とお友達。

双極性障害Ⅱ型と付き合う、日々の暮らし。

仏門と私①

生い立ちについて、長々と書きましたが、

ここからはまたちょっと視点の違うお話。

 

端的に言うと、大学生最後の春休み

浄土真宗本願寺派の門をたたきました。

いわゆる、得度をして僧籍をいただきました。

これもまた、いろんな縁があったんでしょう。

 

正直なところ、もう10年はたつので

まともにお経をあげて等などの作法は空っぽ。

 

得度をするには、宗派によって様々ですが

私の宗派は、所属寺の承認と組(そ、と読む)の承認が必要で

それをもってして願書を出す決まりです。

今は必須になっていますが、得度習礼に行くためには

講習会に行かなければならないのですが

私は高校が宗門校ということもあり、当時は免除されていました。

 

僧侶のなり方は知っていたけど

講習会の存在も知っていたけど、免除されていたので行かず。

なので、習礼に入った時は相当苦労しましたが…

おまけに習礼の途中でインフルエンザが蔓延

私もいただき、タミフルを処方されました。

で、そこでちょっと目つきが…なんて話になり

食堂で軽く軟禁されました;;

一人、二人くらいのインフルエンザなら

得度習礼からは返されていたかもしれませんが

結構な人数が倒れ、

きっかけ講師が持ってきていたことは明らかだったので

本山研修部も出すに出せなかった。

基本的にはお寺のお金で来ているはずなので(おうちがお寺の場合は)

いろんな面から考えても、無理だったはず。

 

入所時のテストは、満点になるまで延々と呼び出され

座学や実技の時間以外でも

個人で突破していかなければならない実技が7つくらい。

もちろん私は講習会に行ってないこともあって

結構最後までテストは満点にならなかったし、

個人突破の実技もなかなか時間がかかりました。

班単位の行動でもあるので教えあったりしていました。

最後の最後まで突破できなかったのは

研修所の所長に合格をもらう実技。

ものすごく大目に見てもらったと思います。。。

 

生活もかなり管理され、

布団の上げ下げ、衣体のたたみ方から個人に与えられる物置の使い方から

厳しくチェックが入ります。

一人でもできてなかったら、連帯責任。

 

それが10日くらい続きます。

で、剃髪式があり得度式に臨むのです。

 

ちなみに、よく誤解されるのは

浄土真宗は髪をそらない」

これは、特に男性に関しては嘘。

女性は個人の自由ですが結んだり、ピンでとめたりは言われます

(習礼中は髪の色は黒染めですが)

きちんと剃髪式があり、男性は必ずつるつるに剃られます。

入所時も、坊主頭で入所。

基準より長かった場合は、玄関でバリカンで剃られてました。

 

なんやかんやありつつも、無事に僧籍はいただきました。

 

ただ笑えない話が一つ…

あとから分かった話ですが…

私が最後まで苦戦した所長に合格をいただく実技。

その所長がなんと、所属寺の住職とつながっていたこと!!!!!!!!

裏でやり取りがあったみたいです;;

私はその時もちろん知らなかったけど、後から聞いて血の気が…

済んでしまったものは仕方ないけど。。悔やみました。。

 

あと、入所に至っては

入所当日が大学の卒業発表。

習礼が終わって出てきたら、就職先が大変なことに。。。

入社はもちろんできましたけど、10日くらいは俗世とは全く関わらないので

色々びっくりしました。。。